15. 過去二世紀に世界が経験した繁栄と進歩は、歴史上類を見ないものであり、資本主義の優位性の証である。
15. The prosperity and progress the world has witnessed in the last two centuries is unheralded in history and is evidence of Capitalisms superiority
2007年は史上類を見ない時代であった。この年に生み出された富は過去最高の54兆ドルに達し、これは歴史上のどの年よりも多い額である。第二次世界大戦後、世界経済はわずか1兆ドルにすぎなかった。ヨーロッパで資本主義が採用されたことが産業革命を引き起こし、それが歴史に例のない、疑いようのない繁栄と進歩をもたらしたのである。
Year 2007 was an unprecedented time in history; the wealth generated in the year reached a record $54 trillion, the most generated in any year in history. After World War 2 the world economy was a mere $1 trillion. The adoption of Capitalism in Europe set in motion the industrial revolution which has led to unqualified prosperity and progress, unmatched in history.
資本主義の擁護者たちは、共産主義が崩壊して以来、資本主義の進歩そのものを考慮に入れても、世界の人々がどれほど豊かになったかを繰り返し世界に訴えている。さらに一部の資本家は、自らをあらゆる他の文明よりも優れていると考えるため、そうした言葉が存在するならば「文明的な」人種主義者とさえ言えるような態度をとってきた。イタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相は9・11の出来事の後、こう自慢した。「我々は自らの文明の優越性を自覚しなければならない。それは福祉、人権の尊重、そしてイスラム諸国とは対照的に宗教的・政治的権利の尊重を保障してきた体制であり、多様性と寛容への理解という価値観を備えた体制である……西洋は、共産主義を征服したように諸民族を征服していくだろう。たとえそれが、1,400年前のまま立ち止まっている別の文明、イスラム文明との対決を意味するとしてもだ。」29 また『エコノミスト』誌は、世界的な信用収縮による金融危機の真っただ中に、こう言う厚かましさまでみせた。