2 イスラム国家
2 The Islamic State
イスラム国は、シャリーアを実施するハリーファ(カリフ制国家)である。それは、イスラムの法を実施し執行する任務を負い、ダアワとジハードによってイスラムの呼びかけを世界に伝える政治的かつ行政的な機関である。イスラムが、その体制と一般法を生活と社会の中で実施するために定めた唯一の方法である。現世の生活においてイスラムが存在するための魂であり、それがなければ、イスラムは完全にイデオロギーおよび生活体系であることをやめ、単なる宗教儀礼と道徳的価値観の集まりに限られてしまうだろう。したがって、国家は一時的な機関ではなく、恒久的な機関である。
The Islamic State is a Khaleefah implementing the Shar’a. It is a political and an executive body entrusted with the duty of implementing and executing the laws of Islam, and of conveying the Islamic Message to the world by means of da’wah and Jihad. It is the only method that Islam has laid down to implement its systems and general laws in life and society. It is the soul of the existence of Islam in temporal life, for without it, Islam would completely recede from being an ideology and a system of life and it would be confined to merely being a host of spiritual rites and moral values. Therefore the state is a permanent body and not a temporary one.
イスラム国家は、イスラムのアキーダ(信条)の上にのみ打ち立てられる。したがって、このアキーダがその基盤であり、いかなる方法によってであれ、国家をこれから切り離すことは違法である。預言者ムハンマド ﷺ がマディーナにおいてイスラムの権威を確立し、権力を掌握されたとき、そのお方は初日から統治をイスラムのアキーダの上に据えられた。立法に関する節はまだ啓示されていなかったため、預言者 ﷺ は「アッラーの他に神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒である」というシャハーダを、ムスリムの生活と人々の間の関係の基盤とされた。預言者 ﷺ はシャハーダを不正を防ぎ、紛争を解決する基盤、つまり生活全体、統治、権威の基盤とされた。預言者 ﷺ はそれだけにとどまらず、ジハードを命じ、それをムスリムの義務とされた。このアキーダを人類に伝えるためである。アル=ブハーリーとムスリムは共に、預言者 ﷺ が次のように言われたと伝えたアブドゥッラー・イブン・ウマルから伝承している。