30.3 賃金の見積もり
30.3 Estimating The Wage
雇用は、報酬と引き換えに利益を得ることを目的とした契約として知られています。この契約には三つの種類があります。
Hiring is known as being a contract upon benefit for compensation. This contract comes in three types:
第一に:住居、動物、乗り物などの物の利用価値(賃貸借)に関する類型である。契約は物の利益・効用に対して締結される。
Firstly: A type coming upon the benefits of things like hiring houses, animals, vehicles and the like. The contract is performed upon the benefit of the thing.
第二に:絵画、工学、建築などの仕事から得られる利益に関わる種類。契約されるのは、その仕事の利益である。
Secondly: A type coming upon the benefits of work like painting, engineering, building and the like. What is contracted upon is the benefit of the work.
第三に:召使い、労働者などの人々の労働の利益に関する類型である。契約の対象となるのは、その人の労力による利益である。
Thirdly: A type coming upon the benefits of persons like servants, labourers and the like. What is contracted upon is the benefit of the effort of the person.
この三つの種類においては、契約が結ばれたのはそれぞれの利益であった。したがって、契約の対象となったものは利益である。言及された金銭は、この利益に対する対価である。ゆえに、賃金を見積もる基準となるのは、このもの、この仕事、あるいはその人物によって与えられる利益である。それは、加工される物の価値やその価格、また従業員との関係における生産性、あるいは従業員の必要を満たすことには関係しない。したがって、賃金の見積もりに生活水準の向上や低下が入り込むことはない。賃金の見積もりを、物の価値やその価格、労働者の生産性、あるいは彼の必要の充足に立ち返らせることは妥当ではなく、生活水準の上昇や下降も、その見積もりには関わらない。その見積もりは、ただ一つのもの、すなわち利益に立ち返る。なぜなら、それは報酬のための利益に対する利益だからである。賃金は、雇用契約が結ばれた利益の尺度に従って見積もられる。賃金の額について意見の相違があった場合、それは証拠や証明によって見積もられることはない。なぜなら、賃金を証明する必要がないため、そこに証拠の役割はないからである。むしろ、その額とその見積もりを知るためには、利益が生じる対象となる利益について二名の専門家と、その報酬の見積もりについて二名の専門家による見積もりによる。