60. 預言者の行動の間にある食い違い Note: the source text is only a heading and the "(saw)" honorific is abbreviated, so per the rules I render it as ﷺ after the Prophet's mention. Correction: the heading mentions "The Messenger (saw)", so the translation is: 60. 使徒ﷺの行動の間にある食い違い
60. The Conflict Between The Actions Of The Messenger (saw)
預言者(SAW)の行為同士の矛盾は想定しえない。というのも、二つの事柄の矛盾とは、一方がもう一方を妨げるような対立のことだからである。預言者の二つの行為のうち、一方が他方を廃止したり限定したりするような矛盾は起こりえないと考えられる。なぜなら、両者の判断が衝突しないならば両者の間に矛盾はなく、判断が衝突する場合であっても矛盾は生じないからである。ある行為がある時点ではワージブ(義務)でありながら、同じような時点でそれに反する行為が行われても、最初の行為の判断は無効にならない。行為には一般性がないからであり、この点で言葉とは異なる。もし最初の行為が反復の義務を要求する言葉を伴っていたなら、後の行為はその言葉を無効化するか限定するものとなるのであって、行為そのものを無効化したり限定したりするわけではない。したがって、二つの行為の矛盾はそもそも想定しえないのである。 矛盾が想定しえない理由は次のとおりである。矛盾する二つの行為は、互いに同種である場合(例えば異なる時間帯に行われたズフルの礼拝の二つの行為)か、互いに異種である場合のいずれかである。同種の場合、矛盾がないことは明らかである。例えば、異なる時刻にズフルの礼拝を行うような場合がそうである。異種の場合、両者の併存が許されるならば(例えば礼拝と断食)、矛盾がないことは明白である。また、両者の併存を想定しえない行為であっても、その判断が衝突しないならば(例えばズフルの礼拝とアスルの礼拝)、併存が可能である限り両者の間に矛盾はない。したがって、礼拝と断食を併せて行うことも可能であり、ズフルの礼拝とアスルの礼拝を併せて行うことも可能なのである。 そして、その行為が、同時に成立させることが想定しえないものであり、その判断が異なる場合、たとえばある日に断食をし、別の日には断食を破ることがそうである。また両者の間に矛盾はない。なぜなら、ある時には義務となり、別の時には許容されるということが起こりうるからである。すなわち、その行為はある時にはワージブ、あるいはマンドゥーブ、あるいはムバーフとなりうるし、別の時には異なるものとなりうる。そして、そのいずれも他方の判断を取り消したり無効にしたりはしない。なぜなら、両方の行為のいずれにも一般性がないからである。